ダイエット専門家コラム

【専門家監修】妊婦の糖質制限は危険?お母さんのダイエットのポイント

紅露伸司

パーソナルフィットネスジム「札幌アンチエイジングモールSAM」代表 兼 肥満治療医・健康スポーツ医

紅露伸司

shinji koro

妊娠中でも体重の変化が気になり、ダイエットしたと考える方は多いですよね。ですが、妊娠中に糖質制限などをしてもよいのか?と不安になってしまうのではないでしょうか。

ここでは、妊娠中の糖質制限についてご説明いたします。

妊娠中の糖質制限の豆知識アレコレ

個人の状況にもよりますが、一つ言えるのは「過度なダイエットはしないほうがいい」です。

糖質制限という概念が生まれる前には「妊娠中に体重が増えすぎるのはダメ!」という考えが多く、カロリー制限によって厳しい体重制限が行われることがありました。

ですが近年、糖質制限という考えが出たことで、カロリーよりも糖質を制限するほうが有効だと考えられるようにもなってきました。

これには様々な意見がありますが、一概にどちらがいいと言い切れるものではありません。まだ歴史も浅いので、これから議論が深まっていくことだと思います。

そんな考えの中で、「糖質制限することで発生するケトン体が胎児に悪影響を与える」という考えがあります。しかし、私はこの説には間違いがあると考えています。

糖質制限を妊婦に勧めているある先生によると、胎児の中にはもともとケトン体がたくさんあると判明しているらしいのです。

もちろん、胎児に多くのケトン体があるから安心というわけではなく、過度なダイエットは母子共によくありません。しかし、その方の況によって、うまく糖質制限を取り入れることで妊娠中のトラブルを回避することができます

その状況の一例は、妊娠糖尿病です。インスリンでは血糖値が下がらない状況になってしまったら、インスリン治療は効きません。そこで、そんな方には糖質制限の出番ということになります。

また、病気とまでいかずとも妊娠中に太ってしまった人に対しては、栄養をちゃんと摂りながら減量を目指せる糖質制限は有効な方法です。

とはいえ、妊娠中に関わらず厳しい糖質制限やダイエットは体によくありません。

健康に悪いというのも大きな理由ですが、過剰な糖質制限を続けると、身体がエネルギー不足になると甲状腺機能の働きでエネルギーを蓄えようとします。それが結果的にリバウンドへつながってしまうのです。

そのため、妊娠中の体重オーバーが気になる人は、緩やかな糖質制限してネルギー不足にならないように気を付けながら、タンパク質や脂肪はちゃんと摂るのがいいでしょう。

妊娠中のダイエットの母体や赤ちゃんへの影響は?

妊娠中の過度なダイエットは悪影響が出る可能性が高いです。母体への影響ももちろんですが、胎児の発育不良を促してしまいます

具体的に言うと、ダイエットのやりすぎで低栄養のまま生まれた赤ちゃんは、呼吸筋の力がなくて呼吸がちゃんとできないなどの心配があります。

また、妊婦さんも分娩には体に負担がかかり、また筋力も必要なので、栄養不足のまま出産を迎えてしまうのは危険です。無理なダイエットで食事を減らすと、丈夫な体を作るのに必要なビタミン、ミネラル、タンパク質、脂肪なども不足してしまいます。

そのため、妊娠中は分娩を乗り越えるための体力をつけると思って、しっかり食事から栄養補給してほしいです。仮に出産時に帝王切開を選択しても、多くの出血を伴い傷の修復には身体が健康であることが不可欠です。

そして出産後も、子育てにもすごく体力を使います。お母さんには先を見越して、体力重視で過度に太らない程度に栄養を摂り、体力を養うことが求められるのです

ただし、妊婦さんがあまり太りすぎると赤ちゃんも大きくなりすぎて分娩が大変だったり、母体にもリスクが増したりします。

そのため、ダイエットというより最初から太りすぎないように気を付ける、というのが一番です。トイックになりすぎない程度に、計画的に体重をコントロールできるのがベストですね。

産後のダイエットはいつからはじめたらいい?

産後にダイエットを開始するとなると、時期は個人差が出てきます。出産後に元気な人もいれば、肉体的、精神的に力がなくなってしまう人もいるので、子育てと健康優先で無理のないようにダイエットを始めるというのが大前提です。

特に、授乳期も大変です。仮に1つの目安を出すのなら、ダイエットを始めるなら出産してから1年後などを勧めます。

産後のダイエット方法ですが、一般的にヨガやピラティスを行う人が多い傾向にあります

ヨガやピラティスであれば、厳しくなくゆったりと行うことができます。また、精神的にリラックスする効果も期待できるため、ストレス解消にもなります。ピラティスは骨盤底筋を鍛える効果も期待できるため、産前に行う方も多いですね。

また、こうした運動は出産時に弱ってしまった骨盤底筋を元の状態に戻すことにもつながります。骨盤底筋の衰弱は将来の尿漏れなどのリスクに繋がるので、早めの対処が大切です。

産後のダイエットのポイントとしては、とにかく決して追い込んだ方法は取らないことです。

といっても、例えば産前と産後で10キロ以上太ったのにそれを放置するのはオススメできません。そういう方は食事に気を付けて、正しい糖質制限などのダイエットに取り組んだ方がいいでしょう。

ダイエット時の具体的な方法としてオススメなのは、添加物を避けることです。添加物を避けることで、自然と「甘いものを食べたい」などの欲求が起きにくくなります。

例えばですが、白砂糖を避けるだけでもダイエットにつながるので、無理がなく糖質制限を行えます。その分として、サツマイモなどの自然の甘味を摂取するとストレスも回避することが可能です。

カロリー制限をすると、栄養不足になり母乳が出づらくなるということはあるかもしれません。しかし糖質制限は栄養不足になりにくく、母乳が出なくなるということはありません。安心してうまく取り入れてください。

まとめ

  • 過度なダイエットは母体にも胎児にも悪影響
  • 糖質制限を取り入れることで、妊娠中のトラブルを回避することが可能
  • ストイックになりすぎない程度に、計画的に体重をコントロールするのがおすすめ
  • 産後のダイエットを開始する時期は、人それぞれ。
  • 出産後のダイエットとしてはヨガやピラティスを行う方が多い
  • 添加物を避けるのがおすすめ
  • 糖質制限で母乳が出なくなるということはない

※個人の見解であり、サイトの公式見解ではありません。

紅露伸司

パーソナルフィットネスジム「札幌アンチエイジングモールSAM」代表 兼 肥満治療医・健康スポーツ医

紅露伸司

shinji koro

医師として日常診療をこなす傍、「札幌アンチエイジングモールSAM」において生化学知識に根ざしたダイエット法を探り、ジムスタッフと共に生涯の健康とアンチエイジングをサポートする。最新医学論文からの情報収集にとどまらず、自らの体を使い、血糖値の持続測定を行い食べ物や運動が血糖値に与える影響を研究・発表している。
全国のダイエットジム検索とパーソナルトレーニングのことなら
ダイエットジムコンシェルジュへ
PageTop